予約27年待ちのコロッケをご存知ですか?最初に知った時にギャグかと思いました。が、本当にあった。しかも、年々予約待ちの期間が伸びている様子。食べてみたい!と思ったら、予約しちゃいましょう。
今回はそんなウワサのコロッケのご紹介と、実際に注文してみたエピソードをお届けします。
27年待ちの究極のお取り寄せグルメ「神戸ビーフコロッケ 極み」とは

予約27年待ちのコロッケは、大正15年創業の老舗精肉店「旭屋」で製造・販売されています。神戸牛のおいしさを多くの人に知ってほしいという想いから誕生したこのコロッケだそう。
その名も、「神戸ビーフコロッケ 極み。
原材料となるじゃがいもは、レッドアンデスという品種で砂糖を使わなくてもよいくらい糖度が高く、甘くておいしいのだという。お肉は、厳選されたA5等級 3歳雌の神戸牛のみを使用。そして特徴的なのが、お肉がミンチではなくサイコロ状にゴロゴロッと入っています。神戸牛の風味がしっかり感じられて、食べ応え抜群とのこと。
ぁいやー!めっちゃおいしそう!
「神戸ビーフコロッケ 極み」が人気なワケ
どうしてここまで人気になったのか?気になってググってみたところ、以下の記事を見つけました。
じゃがいもは、地元兵庫県の有機栽培で作られたレッドアンデス種を専用冷蔵庫で60日間追熟したものを使用。濃い黄色が特徴で、糖度と旨味がたっぷり含まれています。実はこのじゃがいもは、神戸ビーフの元となる但馬牛の牛糞で育てているんです。そのじゃがいものつるを、また牛が食べる。このサイクルが面白い、ということで地元の神戸新聞に取り上げられ、一気に注文が殺到しました。
そのため発売当初は1週間に200個までの製造でしたが、大赤字を覚悟して製造を1日200個に増やし対応しました。それでも一度オーダーされたお客様は、95%以上の確率でリピートしてくださるようになって。新規に加えてリピートオーダーが積もりに積もり、13年もお待たせしてしまうことになってしまいました」 と語るのは代表の新田滋氏。
https://www.leon.jp -13年待ち!? “入手困難”なコロッケの謎を追え!(2017.08.17)
リピート率95%ってすごすぎ。リアルに味がおいしくて人気が爆発したコロッケのようですね。それに、2017年時点で13年待ちだったのが2022年の現在で27年待ちです。その人気っぷりは止まることを知らないようです。
そんな大人気の「神戸ビーフコロッケ 極み」ですが、人気爆発でバカ売れしてがっぽり儲けているのかと思いきや、そのこだわりのあまり売れば売るほどお店は赤字らしい。
「神戸ビーフコロッケ 極み」を注文してみた
僕が注文することで、さらにお店を赤字にしてしまうのか…と、若干の心苦しさを感じましたが、これは食べてみたい!ってことで注文することにしました。
「神戸ビーフコロッケ 極み」は旭屋webサイトから注文することができます。色々と注意点があったのでザッとまとめると以下の感じ。
- 「神戸ビーフコロッケ 極み」はネット注文限定
- 店頭販売・電話・メール受付はしていない
- 原材料や消費税の高騰があった場合は、コロッケの価格変更の可能性がある
- 支払いは代引きのみ
- 配達日時の指定は不可
- 受け取りは注文者本人のみ(ギフト対応もしていない)
価格変動の可能性や本人のみ受け取りなどの縛りがありますが。27年も先の配送になるから支払いや配送トラブルや回避のための処置として仕方ないですよね。
何個注文するか真剣に迷う
「神戸ビーフコロッケ 極み」は1セットにつきコロッケ5個入りでお値段2,700円(税込)。なんと1個あたり540円。こりゃ確かに高級だ!こっちの財政もラクじゃねーぞ!なんて思いながらも支払いは27年後なので、将来の自分に任せましょう。
さぁここで問題が発生…何個買うか迷いました。なんせ27年待ち。「試しに1セット買って、おいしかったらまた注文しよう」なんて買い方ができません。
このあたりから急に未来について考えさせられるフェーズに入ります。27年後の自分…家族…生活環境…健康状態…ちょっと待て、コロッケは何個買えばいい?なんて真剣に考えている自分に対して、だんだん「なにやってるんだろう」って気持ちになってきて面白かった。
結論としては、いろいろなパターンを考えたのちに4セット(20個)を発注。それくらいの量なら、「うまい!もう一個食べたい!」となっても家族で何回かに分けて食べられそうだし、場合によってはお裾分けにも対応できそう。最悪、孤独な老人になっていてもなんとか一人でも消化できそだし…(そうでないことを願う)
ちなみに、購入時にメッセージカードをつけることもできるから、未来の自分に向けてのメッセージを書いてタイムカプセル的に楽しめます。時をかけるコロッケです。
注文が完了メールが届いたぞ
注文が完了するとこんなメールがきます。

…2049年6月の出荷予定だそうです。本当に27年後!
待てよ。27年後なんて、どこでなにをしているかわからないけど…届くのか?
1年や2年先ならまだしも、27年後となると自分がどこでなにをしているか想像がつかない…本当に届くのだろうか。今の住所に27年後まで住み続けているかわからないし、電話番号やメールアドレスだって変わっているかもしれない…そんな心配事のあれこれについては旭屋のwebサイトQ&Aページで解決できました。
注文後に気をつけなきゃいけないポイントは以下の感じ。
- 住所や連絡先が変わった場合は、旭屋webサイトの注文内容変更フォームから
- 配送予定日を忘れてしまった場合は、お問い合わせページのフォームから
(注文番号or受注番号が必須なので番号はスマホやメモ控えて無くさないようにしましょう。映画メメントのようにタトゥーにするのが間違いないです)
あとは、27年後に思いを馳せて待つだけさ
27年後は2049年。僕はどこで何をしているんだろう。僕は還暦を越えて、息子も31歳かぁ。もしかしたら孫だっているかもしれない。両親は100歳近くなっている。生きていたら一緒にコロッケ食べられるかな。みんなで食べられたらいいな〜!
テクノロジーが進化して、世界も様変わりしているんだろうな。ドラえもん的なハイテク世界になっているのだろうか…その前に旭屋の店主は作り続けているのだろうか、後継者はAIロボットだったりして。原材料だってどうなることか…気候変動に対応していけるのか?神戸牛は変わらず品質を保っていけるのか…?
まぁ、ともかく、まずは平和な未来でありことを願う。北斗の拳みたいな世紀末的なヒャッハーな世界だけは勘弁していただきたい。
まとめ
そんなことをグルグルと考えさせられる不思議なコロッケ。
なんにせよ人生とは先に楽しみがあるとハリがでるってもんです。さらに、理不尽で辛いことや困難があっても「俺は究極のコロッケを食べるんだ!こんなことで負けるわけにいかんのじゃー!」って感じで、心の支えにもなるかと思います。ならんか。
コロッケが届くまでの27年間にいろんなことが起きると思いますが、最終的に愛する人たちといっしょに「おいしいね!」といいながら食べられたらハッピー。そうなるように僕は僕にできることを頑張って、生きていこうと思います。
実際に食べることができたら、味の感想をまとめたいと思います。
ではまた!